こちらの本を読みましたので、わたしが感じたことを綴りたいと思います。
タイトル:FIRE 最強の早期リタイア術
著者:クリスティー・シェン & ブライス・リャン
岩本正明 訳
ページ数:304ページ
FIREとは
Financial Independence Retire Earlyの略
経済的自立と早期リタイアという造語
いかに支出を抑え、安定した収入を得ることを考えて生きてきたのか。それが分かる本です。そしてこれはマネできることなのです。
- 著者の子ども時代はとても貧乏であった
- 大学進学は学費と卒業後の収入を比較して決める
- 小さなところから節約し、ご褒美はモノに使わない
- マイホーム・保険・子育ての考え方
- 投資で安定的に資産を増やす方法
- サイドFIREという考え方
- おわりに
著者の子ども時代はとても貧乏であった
著者の子ども時代の遊びとは廃棄物の山からお宝を探すこと。
お店に行ってもおもちゃなど買う余裕がなかったことから、実際に手に入るものを探して遊んでいたようです。
そういった中で欠乏マインドが育まれていきました。
欠乏マインドとは何かが不足しているとき、それはあなたの生活において最も重要なもの。
お金を持たない著者は、お金に執着して生きていくようになります。
お金はどんなことよりも重要であると謳っています。
貧乏な状況からでもお金持ちになることができるということは、わたしたちには励みになりますね。
正しい方法をとれば、誰にでも平等にお金持ちになれるのです。
大学進学は学費と卒業後の収入を比較して決める
著者は(まだ)情熱には従うな、と表現されています。
大学進学のお金も余裕はないため、卒業してすぐに就職できる学位(学部)を選ばれています。
そして選ぶ方法も大学の学費と卒業後の収入から独自の指数を計算し、安定して高い収入を得るように考えているのです。
やりたいことはしないというのは、それが職業によっては、失業や不完全就業になる恐れがあるからです。
お金を稼いでからやりたいこと、好きなことをするよう謳っています。
わたしが大学を決めたときなど、ただ面白そうというだけで決めていました。
その先の将来のことなど考えていませんでした。収入は平均くらいもらえているかと思いますが、働いてみて正直やりがいというのもそんなにありません。これなら高収入の職業につけるよう考えていればよかったです。
高校時代に戻れるのであれば、高収入を得るという観点から考えていきたいです。
(わたし自身の転職は厳しいと判断しています。)
小さなところから節約し、ご褒美はモノに使わない
著者は欠乏マインドから、それはすごい節約家となっています。
1.銀行の手数料や利用していないサービスの停止
2.仕事中のランチや友人との外での遊び
3.自家用車や家など高額なものは所有しない
もっと項目がありますが、これらの抑えられるところは抑えていくことを推奨されています。
そして、支出が削れたら自分にご褒美をあげます。
ただし、ご褒美はモノではなく、体験するもの(旅行など)です。
モノだと始めは嬉しい感情をもたらしますが、徐々に効果が薄くなってしまいます。
また、モノが多いほどより不幸になり、よりストレスを抱えるようです。
わたしも最近になって支出を減らし始めてはいましたが、極端といえるほど支出を抑えている印象です。
また、わたしはモノが多いので減らしていくべきだと思いました。
マイホーム・保険・子育ての考え方
家はすごく高い買い物です。
マイホームとして不動産屋の高い購入費だけを見て、賃貸と比較するのではなく、不動産所得にかかる手数料や、固定資産税や地震保険など毎年かかる費用まで考慮して比較することが必要です。賃貸用不動産は別です。
家を買う前にしっかり計算しましょうということです。
保険は必要最小限の内容で契約し、毎年更新してもよいです。お金持ちになれば保険は必要なくなるからです。
保険は不測の事態に家族が路頭に迷わないためにあるものです。
子育ては賢い選択をすれば費用は抑えられます。
先ほどもあったように住居を賃貸にするか、ボロ家を購入して直すというものです。
多くの家庭で子どもができたらマイホームを購入する傾向にあるようです。ここをまず抑えることです。
食費はジャンクフードなど嗜好品を抑えることです。
他にも細かく抑える費用について書かれています。
わたしは、転勤族なのでマイホーム購入はないでしょう。子どもの高校進学時には少し悩みますが。
保険も少しずつ解約、見直しを行っています。
あと子どもに車を買ってあげないなどありましたが、車を買ってもらえる家庭があったんですね。笑
投資で安定的に資産を増やす方法
インデックス投資で手数料の安いものを選びましょう。
また、現代ポートフォリオ理論で投資先を構築しましょう。
現代ポートフォリオ理論とは、株式と債券を組み合わせて安定したものにしていくものです。また、時間が経つにつれ、見直しが必要です。
実際にどんなものに投資しているかも書かれています。
いま、インデックス投資では株式のみとしています。これはまだ時間があるから大丈夫だろうと構築しましたが、少しだけ債券も組み入れようかと思います。
サイドFIREという考え方
著者はいろいろ事業を試してみるも失敗に終わっています。
そんな中、投資の収入が生活費をまかなえたら働く必要がないと気づきます。
ポートフォリオの4%の資金を取り崩し、生活費をまかなえるようになれば、働く必要がない(可能性が95%)らしいです。
4%でなくても、フルタイム労働を辞め、やりたいことや好きなことで少し稼ぐことができるのであれば問題はない。これがサイドFIREです。
著者はさらに安全側に資金を貯めたようですが、ここでは割愛します。
この考え方はわたしのゴールにもなりました。
とはいえ、生活費は今後、子どもができたら変わっていきますし、柔軟にゴールは変わっていくかと思います。
おわりに
ここでは語りつくせないほど、節約、投資、複利、ローンなど実体験を基に解説されており、非常に読みやすい本でした。
また、著者は本当に安全側に考えられているため、あらゆる想定をされています。
わたしでは到底考えられないことも学べました。
この本を通して、
・貯金すること
・安定した高収入を得ること
・安全に投資すること
をあらためて理解させていただきました。
高収入はもう厳しいかもしれませんが、残り2つをすることでお金持ちになれる希望が持てました。
気になった方は、是非読んでみてはいかがでしょうか?
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